
今回ご紹介するのは東京・表参道のスパイラルです。1階のスパイラルガーデンでは、桶田俊二・聖子夫妻のコレクション展「OKETA COLLECTION : A NEW DECADE」が開かれていました。

スパイラルの入り口を入ると中央にあるカフェの向こう側に日が差す明るいエリアがあります。そして、その真ん中に置かれた大きな鹿が目立ちます。

現代アーティスト・名和晃平の《PixCell-Deer #48》です。透明な大きさの違う球体を組み合わせて鹿を表現しています。

近づくと球体には後ろにある別の作品が映り込んでおり、観察する位置によって印象が変わってきます。
鹿を囲むように5つの絵画が配置されていたのは、この鹿を見せるための一つの演出だったことがわかります。
横にあるスロープを登り2階から見ると、鹿と5つの絵画、それを見ている人たちが相互に影響しあってもう一つの作品になっているようにも見えます。



そこには他に草間彌生さんや村上隆さん、奈良美智さんの作品も置かれていました。
エリア出口向かい側の上り階段の壁にも作品があります。なかにはゴッホの自画像をパロディにしたような絵画もありましたので、こちらもお忘れなく。

2階のスパイラルマーケットへ向かう階段の途中にも作品が展示されています。この場所はガラス張りで青山通りを走る自動車を眺めることもできます。
今回の展覧会は無料ですがアーティスト支援アプリの Art Sticker に事前登録し、予約する必要があります。入り口でアプリに表示されるQRコードをかざして入ります。
Information
スパイラルは東京メトロ表参道駅B1出口すぐ、またはエスカレーターのあるB3出口から渋谷方向に1分程度です。
OKETA COLLECTION : A NEW DECADE は1階のスパイラルガーデンで2020年7月23日から8月10日まで開催される予定です。時間は午前11時から午後8時まで
変更される可能性がありますので、スパイラルまたは桶田コレクションのウェブサイトで確認してから訪問することをお勧めします。
(2020年7月28日取材)