台灣高鐵 車内で静かに過ごす取り組みをスタート。9月22日からはスタッフのお願いに従わなければ途中駅で降ろされることも
台湾で、台北と高雄を結ぶ台灣高速鐵路(台湾高速鉄道、Taiwan High Speed Rail=THSR)は、9月15日から車内で静かに過ごすための新しい取り組みを始めました。
・スマホで動画を見たり、音楽を聴く場合はイヤホンやヘッドホンを使用する
・スマホで通知音が出ないようマナーモードにする
・スマホで通話する場合はデッキに移動する
・乗客どうしで会話する場合は大声を出さない(小さな声で)
――といった点がポイントです。
座席ポケットのカード、車内の電光掲示板、駅構内のテレビで案内を始めており、車内にはスタッフが巡回しているということです。
赤ちゃんや幼児、病気などで自身でコントロールできない乗客に対してはスタッフがなだめたりなどサポートするということですが、リリースではそのような場合は周りの乗客に理解をお願いするとしています。
台湾高鉄の繁體中文ウェブサイトのお知らせで公表されました。
また、現地報道などによると、来週9月22日には規約が改正され、もしスタッフのお願いに従わなければ、途中駅で降りてもらうことになるようです。

台湾高鉄は、日本の新幹線とほぼ同じ車両が走っており、台北市にある起点の南港(Nangang、ナンガン)駅から高雄(Gaoxiong、ガオション)の左營(Zuoying、ズオイン)駅まで南北約350キロメートルを、台北駅、板橋(Banqiao、バンチャオ)駅、台中駅に停まる特急タイプで約1時間45分、全10駅(南港、左營を含むと12駅)に停まるタイプで約2時間25分で結びます。観光客にとって、台中や台南、高雄といった人気の観光地へ アクセスするのに便利な交通手段です。
マナーを守りながら静かな車内をつくる――台湾高鉄はそんな文化を広めようとしています。利用するときには、その背景を思い出して快適な旅行を楽しんでください。
(2025年9月19日)