2027年、有楽町駅西側エリアに KAWS の「コンパニオン」が出現するかもしれません

2025-07-29 オフ 投稿者: -

 

 JR有楽町駅の西側に、世界的な現代アートの第一人者、KAWS(カウズ)の代表的なキャラクター「コンパニオン」が出現するかもしれません。

 

 現在、有楽町駅日比谷口、中央西口の改札を出ると、目の前の交差点の先では解体工事が行われています。以前、有楽町ビルと新有楽町ビルがあった場所です。ここを更地にした後の利用について、三菱地所が概要を発表しました。

 

 2つのビルの跡地にすぐ建物を建てるのではなく、広場のような空間「YURAKUCHO PARK」を作り、その中にアート・商業・ホスピタリティを融合した複合施設「JAPA VALLEY TOKYO」を2027年にオープンさせるということです。そこに、KAWS の作品が登場するかもしれないのです。

 

 計画には、音楽プロデューサーで世界的なヒット曲「Happy」で有名な ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams) と、ストリートファッションブランド A BATHING APE® を創設した NIGO® が Co Chief Visonary として戦略的なコンセプト策定に参加。
 ユニークな自宅・別荘のようなライフスタイル型ホテルを運営する「NOT A HOTEL」株式会社 が Chief Architect として建築的なデザインを取りまとめたということです。
 そして、計画の中にKAWSとのコラボレーションが含まれています。今回の発表資料の中には、KAWSのコンパニオンが広場のまん中で寝そべっているイメージイラストも含まれていました。印象的で記憶に残るイラストです。 

 

 施設名の「JAPA VALLEY TOKYO」は、なんとなく想像がつきます。カリフォルニアのワイン産地ナパ・バレーにちなんだもの。つまり、ワインのナパ・バレーに対して、日本酒の「JAPA VALLEY」というコンセプトで、日本酒を中心に、日本の食やファッション、カルチャーを発信していきます。ここでは、ファレルと NIGO が進めてきた日本酒ブランドとの連携も検討されています。

 「NOT A HOTEL」は、2025年5月のプレスリリースで「長期的な建築プロジェクトにつなげるまでの一時的な土地活用の中で、カルチャーの交差点を作りたい」と表明しており、その構想が今回の計画につながったようです。

 そして、三菱地所は、JAPA VALLEY を新たな観光拠点にできないかと模索しています。

 

JAPA VALLEY TOKYO のウェブサイト(外部サイト)

 

 JR有楽町駅のホームに立つと、目の前に有楽町ビルと新有楽町ビルの解体現場が見えます。その場所に JAPA VALLEY の KAWS作品、例えば巨大な「コンパニオン」が作られてホームから見えるとなると、それもおもしろい風景です。もしかすると、東京のビジュアル・ポイントになるかもしれません。

 

 そういえば、有楽町駅の東側に建設された劇団四季「CATS」の劇場はその後、無印良品「MUJI」のショップとなり、現在は東京都が最先端のテクノロジーを世界に発信するための拠点として始めた「Sushi Tech Square」が入居しており、建物はいまでも使い続けられています。

 JAPA VALLEY は今の段階では一時的なカルチャーの発信拠点として計画されていますが、その評判によっては、何らかの形で続けられるもしれません。

 

(2025年7月29日)