国内航空会社「モバイルバッテリーを収納棚に入れないで」
国内の航空会社は乗客に対して、航空機内にモバイルバッテリーを持ち込む際、かばんに入れて座席上の収納棚に入れるのではなく、必ず手元に置くように案内を始めました。
今年2025年1月28日午後10時半ごろ、韓国の金海(キメ)空港で、LCCのエアプサンが運航する香港行きエアバスA321型機が火災により機体の上部を焼失する事故が発生し、その様子がニュースで報道されました。その後の調査で、火災の原因は乗客が持ち込んだモバイルバッテリーが端子間のショートにより発火した可能性が指摘され、日常的に使われる機器が航空機一機を焼失させてしまうほどの火災の原因になることに多くの人が衝撃を受けました。
この事故などを背景に、2025年7月1日、国土交通省と国内の航空会社が加盟する定期航空協会が、モバイルバッテリーの取り扱いに関する新たなルールを発表しました。各航空会社は翌日までに自社のウェブサイトなどで案内を公表し、周知期間を一週間設けたうえで、7月8日から新ルールを施行しています。
国土交通省と定期航空協会によると、韓国での航空機火災事故以外にもモバイルバッテリーが発火する事例はあるものの、ほとんどは初期段階で発見・対応され、大事には至っていないということです。乗客にモバイルバッテリーを手元に置いてもらうのは、異常を速やかに察知し、迅速な対応を可能にするためとしています。
国土交通省の別紙
国土交通省のリリース
定期航空協会のリリース
JALのお知らせ
ANAのお知らせ
(2025年7月9日)