とらや赤坂店 虎屋菓寮と虎屋赤坂ギャラリーの「和菓子が出会ったパリ」展
室町時代から500年の歴史を持つ「虎屋」。
創業の地は京都で、御所への御用を担っていた老舗和菓子店です。現在、東京の拠点は「とらや赤坂店」。同じ場所にあった旧店舗は地上9階建てでしたが、2018年にリニューアル開業した店舗ビルは地上4階建ての趣きのある建物になりました。
1階は案内所・受付で、2階が販売フロア、そして3階には喫茶スペース「虎屋菓寮」があります。
虎屋菓寮
とらやでは喫茶店を「菓寮(かりょう)」と呼んでいます。16代店主の黒川光朝氏が「菓子を中心とした茶寮」という意味で考えた造語ということです。(現在は18代店主の黒川光晴氏が社長を務めています)
とらや赤坂店の虎屋菓寮では、焼き菓子の「残月」をお昼の時間帯限定で 焼きたて をいただけると聞き、注文しました。
「残月」は明け方の月を思わせるお菓子。どら焼きよりも少しかための皮と生姜の風味が特徴的です。
セットの飲み物は「抹茶グラッセ」を選びました。冷たい抹茶にシロップを加えていただきます。
地下1階には 虎屋 赤坂ギャラリー があります。
現在の企画展は「和菓子が出会ったパリ」。
虎屋がパリに進出したのが1980年のこと。それから45年が経ち、フランスの人々に受け入れられるようにと開発したお菓子は、日本とは異なった進化を遂げているようです。
ギャラリーでは、パリに出店した「とらやパリ店」の歴史、とらやパリ店を取り上げた雑誌などの資料が展示されていました。
ガレット・デ・ロワというパイは「フェーヴ」と呼ばれる小さな陶器を忍ばせて、焼かれます。パイを切り分けたときにこのフェーヴが当たった人は幸運な人で、その日一日は王様として祝福されるとされています。
会場ではいろいろな種類のフェーヴが展示され、来場者による人気投票も行われていました。
とらやパリ店開業45年の企画展「和菓子が出会ったパリ」は、2025年6月12日から10月14日まで開催されています。
とらや赤坂店は東京メトロ赤坂見附駅から青山通りを渋谷・表参道方面へ徒歩7分です。
(2025年6月25日)