マンダリンオリエンタル香港が大規模改修へ

　香港島の玄関口・中環（セントラル）地区に位置する「マンダリンオリエンタル香港」は、地下鉄セントラル駅やスターフェリーの桟橋からのアクセスが良く、空中回廊を通じて地上に降りずに到着できる便利な立地にあります。中環の摩天楼群の手前に佇むこのホテルは、ビクトリア・ハーバーを挟んだ九龍のアベニュー・オブ・スターズからも見ることができ、その存在感でも知られています。

　このマンダリンオリエンタル香港が、2025年4〜6月（第2四半期）から段階的な大規模改修に入ります。工事は4段階に分けて進行し、2026年10〜12月（第4四半期）に完了予定です。

　主な改修内容は以下の通りです：

• 客室・スイートルームの刷新
  　上質なファブリックを用いた現代的なスタイルに一新。
• レジデンシャル・アパートメントの新設
  　長期滞在に適した11室を新たに導入。
• レストラン・バーフロアの強化
  　中階層に、ワインペアリングを重視したピザカウンターを新設。これは、マンダリンオリエンタル東京の「ピッツァバー on 38th」を手がけたダニエレ・カソン氏が監修。

　さらに、今回の計画には、隣接する商業施設「ランドマーク・プリンスズ」の最上階にフレンチレストランを開業するプロジェクトも含まれます。手がけるのは、ニューヨークを拠点にミシュランの星を獲得したことがあるダニエル・ブールー氏で、彼にとっては初の香港進出となります。

　なお、中環地区では系列の「ザ・ランドマーク マンダリン オリエンタル」が2024年11月から改修中であり、「ランドマーク・プリンスズ」を含めた計5か所の再開発計画が進行中です。今回のホテル改修も、その一環と位置づけられています。

（２０２５年６月２１日）